2019年02月22日
床下エアコンの暖房 その③
7.エアコンの最大暖房負荷
最大暖房負荷とは、「設定室温-設定最低外気温」という温度差を
保持するために必要な暖房熱量を言います (単位はW)。
建物全体を暖房する場合にはこの計算は容易ですが、建物内のある
エリア(暖房エリア)でこれを求める場合には面倒な計算が必要になります。
床下に設置するエアコンを含む暖房機器の能力を考えていく上で、
まずはその目安を見るために建物全体を暖房する場合の最大暖房負荷を
求めることは意味があります。
8.エアコンの最頻暖房負荷
最大暖房負荷を考えることは「熱が足らない」という状況を避けるために
重要ですが、実際の外気温の分布は最低外気温よりも高いところにあります。
一方、前述したように定格能力付近で運転している時間を増やすのが
適切なことから、最大暖房負荷時の能力を定格能力に合わせるのではなく、
「よくある場合の暖房負荷(最頻暖房負荷)」を定格能力に合わせるほうが
合理的です。
そこで明石市の暖房期間(12 月~3 月)の外気温データを見たところ、
最頻となっている外気温はおよそ5℃であることがわかりました。
9.熱損失係数(Q 値)
Q 値は内外温度差が1℃(1K)である場合に、床面積1m2 あたり、
1 秒あたりの熱損失量を示します。
つまり単位はW/(m2K)となります。
これを理解することで、最大暖房負荷の概数を求めることができます。
明石にあるお宅の物件での計算を以下に示します。
Q 値=2.0W/(m2K)、床面積=120m2、設定室温=20K、
設定最低外気温=1K のとき、最大暖房負荷は、2.0×120×(20-1)=約4,560W
※設定最低外気温は明石市の1 月及び2 月の最低気温の平均値に基づく
ただし、生活熱(人体や家電等からの発熱)により必要暖房能力は
これよりも600w ほど小さくなります。
同じく、最頻暖房負荷は以下にように計算されます。
2.0×120×(20-5)=約3,600W
ただし、生活熱を除いた必要暖房能力は3,600W-600W=3,000W となります。
最大暖房負荷とは、「設定室温-設定最低外気温」という温度差を
保持するために必要な暖房熱量を言います (単位はW)。
建物全体を暖房する場合にはこの計算は容易ですが、建物内のある
エリア(暖房エリア)でこれを求める場合には面倒な計算が必要になります。
床下に設置するエアコンを含む暖房機器の能力を考えていく上で、
まずはその目安を見るために建物全体を暖房する場合の最大暖房負荷を
求めることは意味があります。
8.エアコンの最頻暖房負荷
最大暖房負荷を考えることは「熱が足らない」という状況を避けるために
重要ですが、実際の外気温の分布は最低外気温よりも高いところにあります。
一方、前述したように定格能力付近で運転している時間を増やすのが
適切なことから、最大暖房負荷時の能力を定格能力に合わせるのではなく、
「よくある場合の暖房負荷(最頻暖房負荷)」を定格能力に合わせるほうが
合理的です。
そこで明石市の暖房期間(12 月~3 月)の外気温データを見たところ、
最頻となっている外気温はおよそ5℃であることがわかりました。
9.熱損失係数(Q 値)
Q 値は内外温度差が1℃(1K)である場合に、床面積1m2 あたり、
1 秒あたりの熱損失量を示します。
つまり単位はW/(m2K)となります。
これを理解することで、最大暖房負荷の概数を求めることができます。
明石にあるお宅の物件での計算を以下に示します。
Q 値=2.0W/(m2K)、床面積=120m2、設定室温=20K、
設定最低外気温=1K のとき、最大暖房負荷は、2.0×120×(20-1)=約4,560W
※設定最低外気温は明石市の1 月及び2 月の最低気温の平均値に基づく
ただし、生活熱(人体や家電等からの発熱)により必要暖房能力は
これよりも600w ほど小さくなります。
同じく、最頻暖房負荷は以下にように計算されます。
2.0×120×(20-5)=約3,600W
ただし、生活熱を除いた必要暖房能力は3,600W-600W=3,000W となります。