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2019年02月21日

床下エアコンの暖房、その②

4.床下エアコン作動時の熱移動 

(住まいと環境社の野池 政宏さんに計算していただきました。)

床下エアコンの能力算定の流れを理解するために、エアコン作動時における

熱移動についての模式図を以下に示します。




E: エアコンからの放出熱、

Hi: 室内に向かう熱、

Hoa: 立ち上がり基礎コンクリートから外気に逃げる熱、

Hos: 基礎隅角部あたりから土壌に逃げる熱、

Hc: 底盤基礎コンクリートから土壌に逃げる熱

ここでHoa、Hos、Hc の一部が基礎コンクリートに蓄熱されます。

その熱を7 時~23 時まで使おうというわけです。


5.床下エアコン停止時(7 時~23 時)の熱移動

ここでは模式化しませんが、基礎コンクリートに蓄えられた熱が

「基礎→外気/土壌」と「基礎→室内」に分かれて移動します。

当然ながら、暖房に使えるのは「基礎→室内」に移動する熱量分です。

基礎に設置する断熱材の性能が高いほど(実際には熱抵抗が大きいほど)

「基礎→室内」に移動する熱量の割合が高くなり効率的です。

また基礎コンクリートの熱容量も重要です。

この熱容量を超える熱量を基礎コンクリートに与えても無駄になるからです。

熱容量(蓄熱量)は【kJ/℃】という単位で示され、

基礎コンクリートの上昇温度に比例して増えていきます。

ただしエアコン吹き出し温度はほぼ一定であるため(45℃前後)、

基礎コンクリートの上昇温度はその吹き出し温度で決まることになり、

それによって基礎コンクリートの蓄熱量の最大値も決まります。


6.床下エアコンの能力算定における基本方針

以上の熱移動の様子を踏まえながら、かつエアコンの特性も考慮しながら、

最終的には基礎コンクリートに蓄えられた熱量のうち室内に向かう熱量が

適切になることを目指します。

  

Posted by 明石の日置建設  at 23:43Comments(0)仕事に対しての取り組み