自然素材住宅のススメ

　高気密高断熱住宅にしてアトピーは良くなるのか？

　　　「　健康の第一歩は室内空気から！　」

　　アトピー性皮膚炎や、気管支喘息といったアレルギー疾患、

　　　　アレルギー性鼻炎や、花粉症は年々増加しています。


　　なぜ、アレルギーで悩む人が年々増えているのか？

　　その原因については、以下のようなものが考えられています。

　　　アレルゲンの増加、食生活の変化、腸内細菌環境、

　　　環境汚染、ストレス等と言われています。


2008年に日本アレルギー協会が全国の耳鼻科医とその家族に対して行った

調査によれば、アレルギー性鼻炎の患者は10年間で下記のように推移している。

　　アレルギー性鼻炎全体 29.8％→39.4％
　　
　　花粉症全体　　　　　　　 19.6％→29.8％


こうしたアレルギー性鼻炎や花粉症の主な原因となるのが、

先ほどのアレルゲン（花粉やハウスダスト、ダニ）の増加と言われている。


　　　外部の有害物質（花粉、ダスト等）を遮断するために住まいの高気密化は

　　　特に重要な項目ですが、家に中に取り込む空気も重要です。


そのため、空気の取り入れ口には高性能のフィルターを設け、有害物質を処断し、

きれいな空気を取り込み、気密性の高い住宅にまんべんなくきれいな空気が

行きわたることが大切です。


　　　但し、気をつけないといけないのが、気密性をアップさせることで

　　　ダニやカビ、ハウスダスト等の発生リスクが増します。


そのために、計画換気が必要で、さらに夏と冬は温度コントロールも不可欠です。

また、計画換気についてもダニやカビ、ハウスダスト等を巻き上げないように、

天井吸い込みではなく、できれば床下へ吸い込むことがいいと考えています。

そして、換気のフィルター掃除も面倒なため、できるだけ掃除、メンテナンスが

しやすいほうがいいし、それをみてくれるアフターサービスがあればさらにいいです。


　　　ただ、住宅性能を向上させるのではなく、室内の空気環境を適切に

　　　保つという考えのもと、気密性や換気システム、空気の出入り口や

　　　流れ方の設計などを考慮した空気のデザインが

　　　これからの住宅にはより求められることになります。