自然素材住宅のススメ

中古住宅の契約が終わり、購入前に住宅診断（インスペクション）を

してほしいという依頼があり、診断させていただきました。

建物は平成26年の築浅のため、状態は良かったので、

傷や汚れ、クロスのチリ切れ、可動状況の確認でした。



中古住宅購入前に住宅診断でどこを見ればその建物の状態がよくわかるのか？

工務店のサービスの一環として、当社でも建物を何度も点検・調査を

してきましたが、そこでわかったのが『床下』と『小屋裏』を見れば

その建物の状態の良しあしががよくわかるということです。

『床下』や『小屋裏』がきれいな状態か、汚れや傷みがないかで、

建物の状態がわかります。


床下に潜って確認すると、粗悪な建物は、木の端材やゴミがある、

束石がブロックになっている、変な箇所でジョイントしている、

シロアリの被害を受けている、湿気による腐朽金で木が腐っている、

カビ臭い、といった状態になっています。



良質な建物は、きれいに整地され、砕石かコンクリートが平滑にしてある、

断熱材の施工も土台や束の固定もしっかりとしていてる、

床下換気が計画通りできていて床下・材木が乾燥している、といった状態です。


また、小屋裏に入って確認すると、粗悪な建物は、断熱材がなかったり、

材木のジョイント部分に隙があったり、材木（梁・柱）は小さい安い材料を

使用していたりします。



良質な建物は、断熱材が隙間なくきっちりと施工されていたり、

金物やボルトがしっかりと施工され、野地板に雨シミ等がない、

大きな建物だと地松丸太や大きな梁等、良質のいい木材が使われています。



屋根の状況についてもバルコニーから脚立等で確認できるようであれば、



登って確認したり、特に谷樋や取り合い部分に問題ないかを確認します。


他に大切なのが、雨漏りはないか、シロアリの被害がないか、

また、構造躯体に傾きがないかを下げ振りや写真のような水平器で調べたり、

レーザーレベルで床の傾き状況も確認します。

基礎についてはコンクリートのクラックがないか等、点検することが大切です。

さらに、給排水、ガス、電気が使えるようであればひとつづつ確認します。

こういった点検・調査をすることによって、建物に悪影響を及ぼすような緊急を

要する修繕や、将来的にかかるメンテナンス費用も把握することができます。



中古住宅の住宅診断というのは、本来なら買主側ではなく売主側が

「住宅診断」を行い、その診断結果をしっかりと提示し『建物としては

大丈夫ですのでこの価格で販売しています』というのが筋だとと思います。

しかし、現状は中古住宅の場合、建物評価額が低いため、精々簡易診断を

不動産会社の担当者が行う程度で、プロの建築士による「住宅診断」をして

買主側に提示していません。

買主側が第三者に「住宅診断」を依頼することで、しっかりとプロの目で診断をし、

その家の良いところと悪いところがはっきりと判ります。

弊社では、悪い部分の原因やそれを修繕する概算費用も提示させていただいて

いますので、購入前に修繕要求や値交渉ができます。


詳しくは、日置住宅診断サービスをご覧ください。